イベント企画を成功させる上での重要な考え方とは?
会社や個人の活動を宣伝する方法としてイベントはかなり有効的です。たくさんの人に集まって楽しんでもらうという「体験」を通して認知されれば、ポジティブなイメージを広い範囲に浸透させることができ、その後の活動に大きな良い影響が生まれます。
しかしそれにはイベントをただ開催するのではなく成功させることが必要です。せっかく企画したイベントも、失敗してしまっては費用や時間の無駄になってしまいます。では一体どんな考え方で進めればイベントは成功するのでしょうか。
イベントには必ず目的がある
イベントというのは、ただ人がたくさん集まればそれで成功という単純なものではありません。どれだけ人が集まったとしても、開催した目的が達成されていなければそれは失敗です。たとえば、商品の宣伝のために催されたイベントが、出演した有名人の印象ばかりが残ってしまう結果に終わったとしたらどうでしょうか。
人気のある芸能人などに出演してもらうのは確かに集客には効果的ですが、ファンイベントのようになってしまったのなら失敗だといえます。外部のお客さんを呼ぶイベントではなく社内イベントなどの場合も同様です。
イベントを行うからには、何か具体的な目的がなければいけません。業績の良い社員の表彰式や、新入社員の入社式、社員全員参加の親睦会などは、会社全体の士気が高まったり、社員同士の交流が深まったりするものであれば意味のあるイベントになります。
内容の充実度も大事
目的を明確に持ち、その達成のために最適と思える内容にする、これはイベントを開催する上での基本的な考え方ですが、このとき気を付けなければいけないことがあります。間違いなく目的が達成できるような道筋というのは、簡単に言ってしまうと、面白味に欠けてしまっていることがあるものです。
例えば、説明会を想像してみると分かりやすいかもしれません。ひたすら淡々と会社や商品の説明を話されるだけでは来場者の興味を持続させるのは難しいですが、参加型のゲームのような要素を追加することで満足度を高められる可能性はあります。
イベントといってもエンターテイメント性の高いものばかりとは限らず、学術大会などの真面目なものもイベントと呼ばれますが、どんなジャンルでも共通して「内容が充実していること」は良いイベントの必須条件です。目的やターゲット、開催場所といった部分だけではなくイベント自体の中身についても忘れず意識しておく必要があります。
楽観視しすぎない
「これだけの準備をしたからには当日何か問題が起こったりしても何とかなるはず」や「現在人気のアイテムに関するイベントだからいくらでも人は集まるだろう」といった楽観的過ぎる考え方は間違いです。かといってネガティブになり過ぎるのもよくありませんが、イベントという多くの人や費用が動くものを開催するに当たっては、少し考え過ぎというくらいさまざまなことについて考えを巡らせる必要があります。
事前にきちんと準備をしていても、実際その日になってみるまで何が起こるかは誰にも分からないものです。決定的にカバーしようのない問題が発生してしまった場合は仕方ありませんが、多少のトラブルであれば容易にフォローできるような態勢を整えておくことは必須だといえます。
そしてイベント内容についても、ターゲットにするのは確実に結果が分かるコンピュータなどではなく「人」なので、どんなに自信のある内容だとしてもできる限り検討を重ねるのがおすすめです。
まとめ
イベントというのは友人同士の集まりのように「なんとなく」で開催できるものではありません。具体的な目的を定め、それに向けてあらゆることを進めていく必要があります。参加者に有意義だと思ってもらえるイベントを作り、ひいては新たなビジネスチャンスを生み出すためには、徹底した事前準備が肝心です。