イベント企画会社で働くには?履歴書の書き方・面接・必要な資格まで徹底解説!
イベント企画会社で働きたいと考えている人は就職や転職にあたって資格が必要なのかどうかが気になるでしょう。
働くために必要とされているなら事前に取得しなければならず、早めに準備を始めたいと思うかもしれません。
現状としてイベント企画会社で働くには特定の資格を取得することが求められているのでしょうか。
ここでは、イベント企画会社で働くために必要な資格の有無や、面接対策、採用されやすい履歴書の書き方、イベント業界のキャリアパスについてご紹介します。
イベント企画会社で働くには資格が必要?
イベント企画会社の業務の中で中心的な役割を果たしているのはイベントプランナーです。
イベントプランナーとして働くのには実は資格は必要とされていません。病院における医師や看護師、法律事務所における弁護士などのように国が定めた免許を持っていないと業務に携われないと法律で決まっているわけではないからです。
求人広告を見ても必須事項として挙げられているものは特にない場合がほとんどで、誰でも応募することができます。
取得すると役に立つものはいくつもある
イベント企画会社で働く上では取得しておくと役に立つ資格もあります。採用の際にも有利になる可能性は十分にあるので、余力があるなら予め取得しておくと良いのは確かでしょう。
国が定めている免許はありませんが、民間団体が検定などを行っていて、合格すれば履歴書などにも記載できるようになります。
イベントプランナーに関連性が高いものとして代表的なのがPRプランナーやイベント検定、イベント業務管理士の三つでしょう。
PRプランナーはPR活動の企画や営業の実施に関して実践的な能力と基本的な知識を持っている人で、試験に合格すると民間団体から認定を受けられます。
イベント検定は多種多様なイベントの計画や実施、運営といったプロセスを適切に行うための基礎から応用に至る知識を持っているかどうかを判定する試験です。
もともとイベントプランナーの育成を目指して作られた検定試験なので、仕事をする上で重要なノウハウを身につけるのに適しています。
イベント業務管理士はイベントの企画から実施に至るプロセスを管理する立場でのノウハウがある人に対して与えられる資格です。イベント業務管理士の試験は2級、1級に分かれていて、2級を受けるにはイベント業務に関する実務経験を3年以上持っていなければなりません。
1級を受けるときには2級の試験に合格して登録を終えていて、さらに5年以上の実務経験を持っていることが必須です。管理職を目指したい人がイベント企画会社で働き始めてから取得を目指すものだと考えると良いでしょう。
資格を有効活用できるようにしよう
試験や検定を受けるために勉強して得た知識は実践的なものが多く、現場での業務に使うことが可能です。それに加え、合格した経歴そのものもイベント企画会社で仕事をする上では有効活用が可能です。
イベントプランナーの業務として重要なのが営業活動で、顧客を獲得して新しいイベントの依頼を手に入れるのが大きな成果につながります。新規顧客を開拓するときには初対面のクライアントに名刺を渡して自己紹介をするでしょう。
その際に名刺にイベント検定合格、PRプランナー認定、イベント業務管理士取得などと記載されていると、確かに信用できる能力を持っているイベントプランナーだと考えてもらえる可能性があるのです。イベントプランナーとしての実績を上げていきたいと思っているならどれか一つでも良いので取得を検討するのが賢明です。
イベント企画会社で働くための面接対策
ここではイベント企画会社で働くための面接対策について紹介します。
まずは基本的なことですが、質問に対してははっきりと丁寧に答えるということです。これは非常に簡単なことですが、いざ面接の場になりますと独特の緊張感に負けて、必ずしも守られていない傾向が多くあります。
その場では誰もが緊張しますので、これはある意味仕方がないことだと考えている人も多くいますが、これは誤りです。面接の場ではっきりとした口調で話ができなければ、緊張感はますます高まるばかりです。
逆に言えば、はっきりと話すことができれば自然と緊張がほぐれるものです。最初に名前を呼ばれた段階ではっきりとした口調で受け答えをしてみましょう。また、大きく深呼吸する、体をほぐすなど、少しでも気持ちを落ち着かせる手段は多くあり、緊張せずに思い通りに臨むことができるようになります。
目をしっかりと見て答えるようにしよう
そして質問に答えるときは質問をした面接官の目をしっかりと見て答える、ということも大切な要素です。うつむきながら答える、あるいは天井を見ながら答えるといった答え方は、答えの内容に自信がないと見られてしまい、マイナスイメージとなります。
これも緊張感が増してきますと、どうしてもやりがちなケースです。はっきりと応えることで緊張感を沈め、しっかりと目を見て答えることができれば、信頼のある人という評価を得ることとなります。
志望動機をしっかり考えよう
面接官の最も知りたいことは何と言っても志望動機です。なぜこの業界を選んだのか、そして数ある会社の中からなぜこの会社を志望するのかという点は、必ずと言っていいほど質問されます。ただ「イベント業界に興味があったから」では、説得力に欠けてしまいます。
重要なのは、そのイベント企画会社の業務内容を十分に理解して、その会社ならではの特徴を捉えて、自分の強みややりがいを感じた経験と結び付けて伝えることがポイントとなります。そうすることで、面接官に「この人はしっかり考えて応募してきた」と思ってもらえるでしょう。
給料が高いからと言う理由はどうか
会社を決めるときに給料で決める人がいます。実際に、ほとんどの人は給料などの待遇で決めるでしょう。それを面接のとき正直に言ってしまったら、合格するのかが問題になります。
基本的に、それだけの理由だと面接官のほうも落とす可能性が高いです。なぜなら、その会社の給料が下がってしまった場合、その社員は続けることができなくなってしまうからです。
もちろんお金に執着することは悪いことではありませんが、だからといってその会社に入る目的が単にお金だけだとしたらあまりにも理由がなさすぎます。このように考えると、単にお金が欲しいから、あるいは給料が良いからといった理由を志望動機にするのは避けるべきでしょう。
あとは、家から近いからと言う理由も多くの人が会社を選ぶ理由の1つになります。確かに、通勤時間が1時間半かかるよりも30分以内で行けたほうが楽です。実際そのほうが時間の使い方としても正しいと言えるでしょう。しかしこれも、会社に入る動機としてはやや甘いです。
例えば、もしその会社がどこかに移転してしまった場合その人は会社を辞めることになってしまうはずです。あるいは、会社を辞めない場合でも会社の移転に合わせて引っ越しをすることになるでしょう。
そこまでアクティブな人はなかなか存在しません。そのため会社としても、そのような理由で入社をしようとしている人を避ける傾向があるといえます。もう少し明確な理由が欲しいところになります。
イベント企画会社に働くために履歴書と職務経歴書の書き方を知ろう
東京のイベント企画会社に転職する場合には、しっかりとした履歴書と職務経歴書を書く必要があります。
東京のイベント企画の会社に転職する場合、職務経歴書の内容が重要になります。パソコンスキルは必要で、エクセルのデータ作成や表作成の基本的なことができることや パワーポイントがしっかり使えることも重要です。
パワーポイントに関しては、プレゼン資料作成に必要になってきますので、これらの経験があるとより優遇されやすいでしょう。後は、実際に自分が経験した内容を明確にする必要があります。
例えば、過去にチームリーダーをやっていた場合には、どのような形でチームをまとめていたかを明確にしておくべきです。会社としても、チームの中の一員よりもチームリーダーを欲しがっている傾向があります。
現在は、イベント企画会社に限らずどこの会社でもたいていリーダーを欲しがっています。チームリーダーのレベルの人が入ってくればチームをまとめることができ、より多くの利益を上げてくれる可能性が高くなると考えるためです。
具体的な数字を明らかにすることも大事
今まで経験した内容を可能な限り具体的な数値に書き表すことが重要になります。そもそも、数値の役割は非常に客観的な点です。
面接によっては、主観的な内容になってしまう可能性があり相手に伝わらない可能性も少なくないでしょう。ですが、数値を明確にしておくことで、面接官にも意思疎通をしっかりすることができ、採用するかどうかを決めやすくします。
数字に関しては、規模が小さいものでも記入しておくことが重要です。必ずしも、大規模の企画などをしたことがなくても採用される可能性があるからです。
数値以外で気にしておきたいのは、用語を簡潔にしておくことでしょう。専門用語だと思っていた言葉が、実はその会社でしか使われていないようなこともあります。
日本の企業は、必ずしもほかの企業と共通したルールを持っていないところがあり、それぞれの企業がバラバラでその社内でしか通用しない用語を使っている傾向があるのです。その点を考慮して、面接官にわかるような内容にしておきましょう。
得意分野を個性的に表現することが大事
面接においては、履歴書に得意分野を明確に書くことが重要になります。会社によっては、適材適所を非常に重視しているところもあり、今欲しがっている人物と面接をしている人物が一致すれば、すぐにでも採用の電話がかかってくる可能性があります。
もちろん逆の可能性もありますが、より自分の個性を明確にしておいた方が採用されやすいのは間違いないところです。得意分野に関しては、誰よりも得意なことをアピールするとともに、どのような質問があっても回答できるようにしておかなければなりません。
そのため、事前に質問内容などを考えるか、あるいはインターネットなどで調べて具体的にどのような質問例があるかを頭に入れておき、それに対する回答を二つから三つ用意しておくとよいです。
たとえ自分が考えた内容の質問が来なかったとしても、いくつかの答え方を頭に入れておけばそれをその場で応用することも可能だからです。
イベント業界の魅力
イベント業界は、その広範囲にわたるイベントの種類によって特徴づけられます。日本イベント産業振興協会(JACE)が挙げる、博覧会、展示会、見本市、フェスティバル、会議、文化やスポーツイベント、販売促進イベント、さらに音楽系エンターテインメントイベントなど、多岐にわたるこの分野は、参加者に非日常体験を提供することを目的としています。
イベントの種類によって、働く人々の専門用語、服装、就職の仕方も大きく異なり、多様性のなかに業界の魅力があります。この多様性は、イベントを通じて社会を変える試みや、新たなビジネスの創出、人々との繋がりを生み出すことに対する無限の可能性を秘めています。
イベント業界の多様性とその魅力は、単にイベントの種類の広がりだけに留まりません。それぞれのイベントが持つ独自の文化と目的が、この業界を非常に魅力的なものにしています。
たとえば、博覧会や展示会では、最新の技術や製品を紹介し、業界の未来を形作ることが目的です。一方で、音楽フェスティバルやスポーツイベントでは、参加者に一生の思い出や感動を提供することに重点を置いています。
このように、イベントごとに目指す目的や提供する価値が異なるため、イベント業界では幅広いスキルセットと専門知識が求められます。
さらに、この業界の魅力は、参加者にとってだけではありません。イベントを通じて、主催者や参加企業はブランディングやマーケティングの機会を得ることができます。新しい顧客層にアプローチしたり、既存の顧客との関係を深めたりする絶好のチャンスです。
また、イベントは地域社会に対しても大きな影響を与えます。地元経済への貢献はもちろん、文化的な交流の場を提供し、地域の魅力を再発見する機会を生み出します。
このような多様性と可能性に満ちたイベント業界では、働く人々にも様々なキャリアパスが開かれています。プランナーやデザイナー、テクニカルスタッフ、マーケティング担当者など、イベントを成功に導くためには多岐にわたる専門性が求められるのです。
イベント業界でのキャリア形成
イベント業界には主に三つの就職先があります。
1) イベントを主催する事業者や団体
2) イベント専業の企画会社や制作会社
3) イベントを支援する映像・空間デザイン施工会社や会場運営・機材提供企業
これらの選択肢は、イベントの企画から運営、そして支援に至るまで、幅広いキャリアパスを提供します。イベント業界での経験は、多様なスキルセットとネットワーク構築の機会を提供し、業界内外でのキャリア形成に貢献します。
事業者、イベント会社、そして支援企業間での移動は、イベントマーケティングスキルの習得において有益であり、キャリア形成の多様性をさらに豊かにしています。
イベント業界の将来性
イベント業界の将来性は非常に明るいです。社会の変化や新たな課題への対応、エンターテインメントの需要の高まりなど、イベントを通じて解決策や楽しみを提供する機会は増え続けています。
近年、事業会社でイベントマーケティングやイベント職の役割が確立され、イベント専門の知識とスキルがより一層重要視されるようになりました。これにより、人材の流動性が高まり、イベント会社から事業者へ、またその逆の方向への転職が増えています。
イベント業界の発展には、革新的なアイデアと効果的なイベント実施のノウハウが必要不可欠であり、これらを身につけた人材が業界を牽引していくことでしょう。
まとめ
ここまで、イベント企画会社で働くために必要な資格の有無や、面接対策、採用されやすい履歴書の書き方、イベント業界について紹介しました。
イベント企画会社で働くために特別な資格は必須ではありませんが、関連資格を取得することで知識が深まり、実務でも有利に働く可能性があります。「この会社だからこそ働きたい」という強い意志を伝えることで、より合格しやすくなるでしょう。